pH7

そのよく通る声で

学校最後の日。
早かった一年。
でもほんま良い一年でした。
夜は卒業パーティー(って勝手にあたしが命名したけど、ただのお別れ会)。
棟梁にすすめられるがまま日本酒を飲んで、ところどころ記憶がなかったりする。
理想は滝川クリステルという、意外と趣味が一致するKさん(34歳既婚)と一緒に飲む。
このクラスではあたしが一番だそうで。
離婚した際はぜひご一報を。
なんの話の流れかは忘れたけど、
あいちゃんが突然「ひろちゃんはうさぎ」って言い出した。
なになになんで?って聞いたら、
ひとりでいいとかゆってるけどほんまはひとりではあかんの、って。
最初の頃、ひとりでも生きていけそうできつそうやなって思ってたけど、
(苦手なタイプとまで言われた)
この一年一緒に過ごして、そうではないことがよくわかったって。
なんかうれしくて泣いてしもうた。
そうしたらSくんもそばにやってきて、
はじめは壁がすごくて話しかけづらかったって。
今やったら彼氏できるって!って必要以上に断言してくれた。
ふたりとも、この1年であたしはすごく変わったってゆってくれた。
みんなに愛されてるみたいですごいうれしかった。
いったい今までどんなすさんだ人間関係を築いていたことか。
壁を作ってるつもりなのに、ここにいるひとたちにはあたしの本性を見破られてる。
基本的には素直じゃないけど、ここにいるひとたちの前では素直になれた。かも。
カラオケで誰かが歌ったミスチルの星になれたら。
今のあたしたちにはなんかこれがしみるのだ。
へたしたらこの一年なんやったんや、って言われそうやけど、
いきいきと生きたいって願いも叶ったし、
素敵なひとたちとも出会えたし、
自分が変われたっていうことがなによりも大きな意味を成す一年だったなあって。
いや、変わったというよりも、昔の自分に戻れたようなかんじ。
心はリセットできたかな。